■危機に処する気構え

 昨日は春の嵐といってもいいかもしれないが、桜が開花する直前になっても昼
過ぎには激しい風と雨が打ち付け、果たして桜の花びらは大丈夫かと心配した
が、本日通勤がてらに桜を見ると、ほとんど花びらが落ちていないこと安堵し
た。それでも府内の神社境内は落ち葉で大変だったようだ。

 それにしても地下鉄、JRなど強風にはめっぽう弱いことがわかった。昨日夜に
御堂筋線で千里中央まで帰ろうとしたが、管内放送では今、地下鉄は「中津」か
ら「なかもず」間しか通過していないという。原因は淀川をわたる高架への横殴
りの強風による走行難である。さて困ったものと思いつつ、梅田で下りて阪急で
南茨木からモノレールで千里中央まで行こうと考えたが、強風ならば、モノレー
ルはなおさら走行していないかもしれないと考えていた。

 すると今度は、電車が淀屋橋から梅田の中間で止まってしまい、約30分、その
まま缶詰となった。疲れている中で、いっこうに走ろうとしない車内で、「只
今、前の列車がつかえています。いましばらくお待ち下さい」「只今、中津から
先の状況を調べています、今しばらくお待ち下さい。」とのアナウンスが繰り返
され、しまいには雑音に聞こえ、逆に気持ちが滅入ってきた。

 結局のところ、ようやくにして電車が動き出してほっとしたが、梅田からどう
したら家路につけるか、一層、気が滅入った。すると梅田でも今度は千里中央方
面へ行く人々がずっと待機していて、すごい人数であった。この人達も長い間、
待たされているのだ。幸いにも電車は、梅田からそのまま千里中央まで走行する
ことになったので、無事に帰路につけたのだが、一時のこととは言え、自然の猛
威にはなす術がないことを思い知ったのであった。

 それでも多くの人々は、イライラしながらもじっと堪えることができるのだと
安心もした。

 今日が嵐になると予報されていたので、それなりに心づもりはしているという
ものの、自分に災難はふりかからないだろうとたかをくくっていると大変なこと
になること、いつでもどこでも非常事態になることを予測していかねばならない
こと、テロなどで車道、地下鉄を抑えてしまったら、直ぐに市民生活は混乱する
ことが身にしみた。

 災難はいつでも訪れるものである。危機に処する気構えを常に持っていくこと
を、自らの足元で体験したような気分となった。