■中国の覇権戦略の進行をこれ以上許してはならない

 一昨日16日、早朝より夕方にかけて、長時間、尖閣近海に中国の海洋調査船2
隻が接続水域及び一時領海内にも侵入した。今回は調査船が尖閣海域に侵入し、
当局が間髪を入れずに公表し、そのメッセージも「定期巡視活動」であるとし
た。明らかに中国公船による恫喝であり、侵略の段階が1ランクアップした格好
となった。

 その背景にあるのは尖閣事件を引き起こした船長への検察審議会による強制起
訴で強制告発されたこと、消費税増税を巡る国論分裂を呈している国会状況と東
日本大震災の復興が思いの他、進捗していないなど国内政治の混乱に乗じて我が
国に対して脅威を与えている意図があるのは言うまでもない。

 これに対して、我が国海保は警戒体制を強化しているが、いまの法体系で魚釣
島に上陸された場合にはもはや、領有の実効支配ができなくなることは明白である。

 それでも小生が気になるのはこうして中国漁船、公船と「定期的」に尖閣海域
に航行し、かつ「ここは自分達の領有だ!」だと主張する回数が多くなって来る
と不思議にも危機意識が麻痺してくることだ。多くの国民は今は侵入してもまた
何時間経過したらまた戻るだろうと期待し、事なかれにしようとしているが、こ
れからはずっと侵入する場合があるという恐れがあることだ。尖閣以後、確実に
中国の東シナ海への覇権戦略は進行しているが、これ以上の譲歩は許してはなら
ない。