■今こそ国民の祈りの力が試される時

 天皇陛下には心臓の冠動脈バイパス手術を明日、お受けになられるが、手術の
成功と1日も早いご快癒遊ばされることを心より願うものである。本日、明日と
国民の陛下のご病気がご快癒されることを心からお祈りする力が、陛下と執刀さ
れる人々に通じて、万事、うまく行われることを切望したい。全国各地の神社で
も本日、明日とご病気ご快癒祈願祭が斎行される。

 心臓の狭心症が認められる中、国民に医師団からの手術のプロセスを公表さ
れ、なおご入院前まで、少しの不安を訴えられことなく、ご公務をされ、そして
本日もご入院されるに当たって、他の患者にお手を振られるなど、ご自分のお身
体の調子を顧みることなく、極めて自然にお振舞いになられておられるお姿に
は、私たち国民が精神の平静さを保つように、教えられているように拝察される。

 東日本大震災直後には、ほぼ1ヶ月間、毎週のよう被災地にご訪問され、多く
の人々に生きてほしいという強い励ましのメッセージを発し続け、また国民に対
して被災地とその人々に「いつまでも心を寄せる」ことの大切さをお説きになら
れたが、時の為政者のあわてふためいた様子とは対照的にそのお姿は毅然とし
て、ただただ尊い、ありがたいと思ったものである。

 国民に体調のご調子については一切、口上されることもなく、そして被災地の
復興と人々へのご心配が重なったものであろうが、今こそ、国民の祈りの力が試
されている時である。

 術後、3月11日に開催される追悼式へ出席されるという強い意志ほ持たれてい
ることは、まさに身命を賭しておられると言って過言ではない。

●天皇陛下がご入院 あす心臓のご手術【産経ニュースより抜粋 2012.2.17
11:12 [皇室]】

 天皇陛下は心臓の冠動脈バイパス手術に備えるため17日午前、東京都文京区
の東京大学医学部付属病院に入院された。18日に、東大と順天堂大の合同チー
ムによる手術を受けられる。
 陛下は午前10時15分ごろ、スーツ姿でお付き添いの皇后さまと病院に到着
された。出迎えた病院関係者のあいさつを受けた後、居合わせた患者らに笑顔で
手を振られた。
 手術は狭窄(狭くなった部分)が発見された左冠動脈の「回旋枝(かいせん
し)」と「前下行枝(ぜんかこうし)」の2カ所について、陛下ご自身の別の部
位の血管を使って血流の回り道をつくる。順調に進めば、前後の処置も含めて約
5時間で手術は終了する見込み。
 医師団は手術の安全性は高いとしており、「従来の生活の維持と、更なる向上
を目指す」と説明している。順調なら2週間程度で退院される見通しとしている。
 冠動脈は心臓を取り巻き、心臓周辺の筋肉に酸素や栄養を送る血管。陛下は昨
年、東大病院で手首からカテーテル(細い管)を挿入して冠動脈の血流を調べた
際、狭窄部分が見つかったため投薬治療を受けられていた。今年の検査で狭窄が
やや進行していることが判明し、狭心症との診断を受けられた。
 17日から公務に復帰されるまでの当面の間、国事行為は皇太子さまが代行さ
れる。宮内庁によると、陛下は3月11日に東京都内で開かれる東日本大震災1
年の追悼式への出席に、強い意欲を示されているという。