■五輪の盛り上がりの中、都知事選の結果を考える

 毎日、ソチ五輪での日本選手への応援に一喜一憂しているが、日頃の厳しい練習
が成果として出る人がいると思えば、期待を一杯に受てメダルが確実だと思った選
手がメダルに届かなかったりで、実力が紙一重でありながら明暗が分かれる様は、
五輪が華やかさがある一方で、残酷でもある感慨を感じている。またW杯では、何
回も勝者になりながら、マスコミではほとんど話題にならない選手が勝利を掴むこ
ともあり、五輪だけは世界のどこにも強敵がいることを実感する。
 しかし、スポーツは競技が終った後、どんな結果であれ、戦いを終えた選手の顔
はやはり清々しさを感じる。

 さて、都知事選では舛添氏が予想通り圧勝したが、反原発ブームは都民が受け入
れていなかったことが証明されたことはよかったが、共産党の応援を受けた宇都宮
氏が以外に票を集めたのには驚いた。同氏は日弁連の会長も歴任し、弁護士として
多重借金で苦しんできた人々を救済してきたことで有名であるが、100万票に近い得
票は都市部で共産支持者が多いことを示したもので、侮れない存在であることを再
確認する機会となった。事前の準備が十分であったこともあるが、これからの憲法
改正の国民投票のことを考えると反対票もかなり出る拠点と足り得るもので、やは
りこの得票をいかに減らすことができるかが焦点であると思われる。

 ただ田母神氏の票も明確な支持母体がない中で伸びたことも注目しなければなら
ず、この得票数こそこれから伸ばしていかねばならない。

 さらに投票率が50%に満たない状況をどうみるかである。選挙戦がもう一つ焦点
がぼけていたこともあるが、憲法改正問題について関心を持つ訴えの工夫をしなけ
れば投票にいかない層が半分以上になるという現実は深刻である。