■サッチャー英国元首相が死去

 英国のサッチャー元首相が死去したが、やはり20世紀を代表する政治家であっ
たことは間違いがなく、その死を悼む声が英国のみならず世界から起こっている。

 どこでもとり挙げられているが、同氏が登場するまでは英国は慢性的な「英国
病」となっており、政治的、経済的、教育的にもその国力低迷は目を覆いがたい
のがあった。しかし断固として強固な意志力で「鉄の女」と称せられ、「小さな
政府」「国力重視」だけにとどまらず、教育面においても組合と徹底して闘い、
誇りある歴史を記した教科書を学校現場で使用し、教育水準局を設置することに
より、目標を達成することができなかった学校は統廃合をすることによって教育
を立ち直らせたこと、またフォークランド紛争では自国の領土を守るために遠く
南半球に軍隊を送り込み、毅然として領土を守ったことなど、今日の日本再生の
方向性のモデルを同氏がつくったのではないかと思うことがしばしばであった。

 そして米国レーガン大統領との組んでの、反共産主義を貫き、ソ連のコバル
チョフ書記長との対話による冷戦の終結への貢献は、自国だけでなく国際政治を
リードしていく気概に満ち溢れていた。

 一国の指導者とはかく信念を持ち合わせたサッチャー氏のような人物をいうも
のと思っていたが、死去により確実に時代は別の次元に移ったことを実感せざる
を得なかった。心より冥福をお祈りしたい。