■確実に決めなければならない政治に転換する覚悟を感じた施政方針演説

 2月に入ったと思ったら、本日で2月も過ぎ去って行った感があるが、この冬
はひときわ厳しい冬だと思っていたが、昨日位から少し陽気が緩んできたよう
で、春の訪れが近いのではないかと思わせる。

 さて、本日、国会では第2次安倍内閣の施政方針演説であったが、アベノミク
スによる上向き始めた経済と日米首脳会談で懸案であったTPP参加問題について
も、「聖域なき関税撤廃」は前提でないことをオバマ大統領に認めさせた成果と
自信が背景となった堂々たる内容であった。加えて日本版NSC設置法案を打ち出
すなど、随所に首相の目指す国家観が滲む内容となっていたが、小生は今ある危
機に対する政治家としての重い使命を訴えているように感じた。

 冒頭の「一身独立して一国独立する」という福沢諭吉の言に、他の誰でもな
い、自立心に満ちた国民と政治家こそが時代を切り開いていく主体者であること
を強調した。そして最後には江戸時代の貝原益軒の「自分がボタンを植えたのは
楽しむためで怒るためではない」の言を引用し、「何のため」に国会議員を志し
たのか、初心に立ち戻ること、そして憲法審査会の議論を促進し、憲法改正に向
けた国民的議論を深めようと呼びかけた。施政方針演説で、これだけ明確に憲法
改正問題に触れたことは今までなかったのではないか。

 これまでの決められなかった政治から、確実に決めなければならない政治に転
換する覚悟の程を感じた。安倍氏は先ごろ「日本は帰ってきた」と言って米国で
演説したが、ようやく国際政治でも堂々と発言していく国になることを表明した
が、誇りある国づくりをしていく気概を表したものであった。

 大いに国会の議論に注目したい。