■正鵠を得た選択ー安倍氏が新総裁

 自民党の新総裁に安倍元首相が選出された。中国との領土領海の問題、デフ
レ、脱原発、オスプレイ配備問題、東日本大震災の復興問題など、課題が山積し
ている中で、袋小路に陥っている野田政権に対峙できる切り札として、自民党は
安倍氏を選んだ。まさに正鵠を得た選択であった。そして失敗は許されない厳し
い選択でもある。

 それにしてもマスコミは既に安倍新総裁をかつてと同様に批判をしているが、
それを差し引いても自民党総裁選の注目度は民主党の代表選を抜いていた。明ら
かにマスコミも民主党政権にテコ入れをしてきたことを方向転換をしているよう
に思える。この流れは政権交代時と同じような雰囲気もあるが、自民党総裁選の
結果が何を意味しているのかをしっかりと踏まえることが必要であろう。

 安倍氏は、選挙中に集団的自衛権の行使の容認を訴え、新総裁に選出後は、
「自民党のためでなく、日本を取り戻す、難局を打開して強い日本、豊かな日本
をつくる」と、「日本」の言葉を繰り返したが、ここに日本を守ろうとする覚悟
が滲み出ているのではないか。

 少なくとも国民の視線が明らかに自民党総裁選の行方にあったことを考える
と、野党としての自民党の戦い方によって、この国が再生するかどうかが遠い将
来ではなく、すぐに答えが出るのではないか。