■「尖閣を守る」ということ

このところ、尖閣諸島を巡って政府が国有化するために地権者と売却合意をし たとの報道が飛び交い、しかし石原都知事によれば地権者はまだ国と合意したの ではなく、迷っているというようだとの言もあり、一体、マスコミで報道されて いるのが本当なのがどうか、わからない状態となっている。とくに寄附をした 人々にとっては、東京都が購入することが実効支配の具体的実行に当たると信じ ていることもあり、何もしない国に寄付したわけではないという不満があるのは 当然であろう。事務局にも何本かそういう電話が入った。

これまで着実に東京都が購入手続きを進め、国民に対して広く購入資金の寄附金 を募り、実に14億円を超える金額を集めるとともに、つい先日は土地購入価格を 見積もるために洋上調査をし、利活用を明確にもっていることが明らかとなった。

政府は中国に対して異常なまでに配慮することによって、報道によれば地権者に 地価20億5千万円の提案を行い、それで合意をしたとのことであるが、これまで 歴代内閣は「わが国固有の領土」と言って何もしてこなかったことを考えると、 「尖閣には何もつくらない」という方針を堅持し、ただ放置することになってし まうことが予想される。

小生は、洋上調査後にテレビで初めて魚釣島の実態-水場があり、比較的平地 が多いこと、海鳥が多く、海も非常にきれいで、野生ヤギが多く生息していて食 害が起こっている様子、またかつて人々が鰹節工場を営んで場所には船がはいる 所が石垣による建物あり、確かに生活の痕跡があったことを目の当たりにして、 これまで、とにかく尖閣諸島に上陸することが日本の領土であることを示すこと になると上陸許可のないまま、危険を顧みず、上陸することも大きな意味がある が、実際に尖閣諸島をどう活用することができるのかを考えている東京都のやり 方は、確かにその上を行っていると痛感した。

無理やり国有化することによって、いままでと同じ曖昧に形にしてしまうの か、具体的実効支配の方法を推進するのか、二つの構図が明確になったように思 うのだ。

「尖閣を守る」ということは一体、どういうことなのか、確実に国民はわかっ ているのではないか。政府は一歩、間違えると大変にしっぺ返しに会うギリギリ のところに追い込まれた。

何故ならば、国有化することを表明したことが、中国の反発を招いているから だ。どちらにしても政府には不利な状況となっている感じがする。