■被災された人々と陛下の絆はどこまでも結ばれている

 産経5/30付けに平成9年10月に、大槌町で開催された「全国豊かな海づく
り大会」にご臨席された天皇陛下が、その時のことをお詠みらなられた御製の歌
碑が、大震災の津波によって行方不明となっていたが、今月初めに瓦礫の中から
発見されたという記事が目に入った。

 どんな状況になっても、両陛下が被災された人々に心をお寄せになっておら
れ、しかも大きな破損がなかったというから、人々の心にどんなに大きな励まし
と勇気を与えたのではないかと思った。いい話である。

 また御製碑が瓦礫の中から見つかったというが、瓦礫は被災するまで人々の生
活と思いそのものであったことを考えると、犠牲になられた人々の御霊を大御心
が最期まで包んで守って下さっているのではかなろうかと思ったのである。

 どこまでも被災された人々と陛下の絆は結ばれていると強く思った。

●陛下の歌碑 がれきの中から発見 「復興の象徴に」 岩手・大槌
(「産経新聞」5月30日より抜粋) 

 天皇陛下が岩手県大槌町を訪問した際に詠まれた短歌を刻んだ歌碑が今月初
め、同町のがれきの中から見つかっていたことが29日、分かった。東日本大震
災の津波で行方不明になっていた。関係者は「復興の象徴になる」と喜んでいる。

 歌碑の一首は「放たれしまつかはの稚魚は大槌の海の面近くしばしただよ
ふ」。天皇、皇后両陛下が平成9年10月、大槌町で開かれた「全国豊かな海づ
くり大会」に出席し、マツカワやヒラメの稚魚を放流したときのことを詠まれ、
大槌町が10年3月、大会会場に造った公園に碑を建てた。

 今月初め、うずたかく積まれたがれきの中で、処理業者が幅約3・5メート
ル、高さ約1・5メートルある歌碑を発見。大きな破損はなかった。
 海づくり大会当時、担当係長だった碇川豊町長は「町民一丸で両陛下を迎え、
形になった歌碑。再び町民一丸となり震災から乗り越えるシンボルにしたい」と
話した。