運営委員長挨拶

ご案内のとおり、昨年の五月に新しい国民運動組織として「日本会議」(会長 株式会社ワコール代表取締役会長)が設立されて以来、教育、防衛、憲法など国の基本問題、教科書問題や夫婦別姓問題など当面する時局問題の解決に向けて政府への要望活動や広範な国民運動を展開して参りました。その間、『日本会議』の地方組織を設立すべく、各都道府県本部の結成が相次いでおります。

大阪におきましても、去る二月十四日に「日本会議大阪」設立準備会が結成され、設立に向け準備を進めて参りましたが、本日、ここに「日本会議大阪」設立大会を開催する運びとなりました。また、各界各層のそうそうたる先生方に役員としてご就任賜りましたことを心より感謝申し上げます。

顧みますと「日本会議大阪」の設立の母体となりました「日本の伝統と文化を守る大阪府民会議」は、昭和五十六年九月に「元号法制化実現大阪府民会議」を核として結成されました。以来、十六年間大阪府において、「憲法」「防衛」「教育」の是正を柱とした「誇りある、豊かな国づくり」をめざして様々な運動を展開して参りました。皇室敬慕の活動としては、昭和天皇御在位六十年奉祝運動、昭和天皇ご平癒祈願運動、今上陛下御即位奉祝運動、なみはや国体・天皇皇后両陛下奉迎運動など、防衛・教育に関しては、自衛隊法改正運動、領土問題、終戦五十周年戦没者顕彰事業、歴史教科書是正運動、夫婦別姓反対運動など、憲法に関しては、現行憲法の欠陥などを指摘し、日本の国柄に則り、且つ時代に対応した「新憲法」の制定運動などに取り組んで参りました。

しかしながら、戦後五十年という月日は、昭和五十七年の歴史教科書「書き換え」誤報事件に始まり、平成五年の河野官房長官による「慰安婦強制連行」容認談話、細川首相の「侵略戦争発言」、平成七年の村山首相の「先の大戦について」の謝罪談話、そして中学・高等学校の自虐的歴史教科書やマスコミの偏向報道、さらには「ピースおおさか」をはじめとする各地の「戦争資料館」の偏向・反日展示問題に見られるように、日本の国を辱める誤った歴史認識がまかり通るようになってきました。これらのことは、国家の尊厳を著しく傷つけると同時に、日本の将来を担う青少年に日本の歴史に対する誇りや自信を一層、失わせてきました。

また、最近では、阪神大震災やペルー日本大使公邸人質事件、尖閣諸島・竹島問題、北朝鮮拉致問題などへの政府の対応は国家の危機管理体制の不在を露呈したものであり、国家存立を危ぶませるものであります。さらに、夫婦別姓による家族解体の動きや公務員の国籍条項撤廃など国家の根幹を揺るがすような状況まで惹起しています。また、青少年の暴力をはじめとする犯罪の激増と荒れる教育現場の実態は人間としての精神崩壊の危機に対処する新たな教育構想の確立が急務であることを示唆しています。

このような日本の危機的状況を救うべく、東京では昨年五月三十日に「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」が組織を統合し、「日本会議」を設立しました。この新国民運動組織の発足に呼応して、「日本の伝統と文化を守る大阪府民会議」も発展的に解散し、これに加盟されていた各種団体を母体として組織の再編強化をはかり、これまで以上に地元に根づいた、地元から全国に発信していく運動を推進すべく、「日本会議大阪」を設立する運びとなった次第であります。 今後の運動方針と致しましては、日本会議に連動し、地方組織の一翼を担い活発な運動を展開して参りますが、まず組織の充実、会員の増強を強力に推し進めたいと思います。即ち、「日本の国を愛し、日本の国に生まれてよかった、本当に日本の国が大好きなんだ」、こういう人達の集いが即ち日本会議であります。本日、お集まりの皆様ともどもに手を携えまして、この心を次代に継承していく、民族の運動を巻き起こしていきたいと決意しております。皆様の今後の絶大なる御支援をお願い申し上げます。

運営委員長
寺井 種伯